いろいろ作ってみよう・水仙花

ミニチュアやCGやキモノなどいろいろ作ってます

blenderで手描き風のイラストを描くまでの道筋1

イラストが苦手すぎて一周回って3Dモデルでイラストを描くようになったのでまとめその1。

 

こういうのを3Dで作っていきます。一度設定すれば全自動で線画から色塗りまでやってくれるのでとても便利。

 

しかし3Dソフトはあくまで現実を写真のように写す目的なので、イラストではなかなか勝手が違って苦労しました。

 

課題1 色をコントロールする

blenderで普通に描画すると、現実と同じように影が黒く光の当たる場所が白くなります。

でも絵画では普通に影を黒にしてしまうと汚く見えてしまうので、影は青く光は黄色くなるとそれっぽい。



つまり白黒の絵の上に色を乗せるグリザイユ画法のようなことをすればいいのだな。ということでやってみた。

 

もうだいぶ絵画っぽい!

 

シェーダノードだけでシンプルに作りました。

まず、world設定は普通にHDRI画像を設定します。

アニメ調といえばemissionですがそれだとガラスなどキラキラ表現が難しいのでいまのところ普通にHDRIでやってる。

 

そしたら次に、オブジェクトのシェーダーをこうやって組みます。

 

 

シェーダーのところだけ拡大すると、こう。

この状態ではまだ真っ白ですが、Color Rampを操作していい具合の影を作っていきます。

 

いい具合ってなんぞ??というのが本能で分かってしまう絵の才能のある人は自由にやってもらっていいと思うのですが、私にはさっぱりわからないので理屈で考えていくことにします。

 

まず、モノの色を「影色→固有色→明るい色」の3つに分けて考えます。



この3つがちゃんと出るように、colorRampを操作します。

影色と明色は真っ黒や真っ白でなく、黒に見える濃いグレーと白に見える薄いグレーにします。いまのところ見た目はあまり変わりませんが、今後色を乗せるときに活きてきます。グリザイユ画法をやったことのある人ならぴんとくるはず。

 

 

そしたら明と暗のところの色を変えます。ここはお好みで、いつも2Dでやりなれている方法でいいと思います。

 

やりかた1

普通に直接色を変える

一番シンプル。

頭の中にばっちり色が出来上がっているときに使うとよきです。

 

やりかた2

グリザイユ画法

段階を踏んでやれば誰でもちゃんとできるのでよきです。

 

 

クリスタやフォトショのレイヤーとだいぶ見た目が違いますが、原理は同じで上に順に重ねていきます。

 

とりあえずここまで。

 

次は

  • ハイライトを加える
  • 色ムラを作る
  • 質感をつける

をまとめたい。