着物はもともと藍や紅花などで染めていました。今でも直接染料という暗い色の染料で染めることがほとんどです。なので、着物を集めると暗い色ばっかりになってしまいます。
たとえば、今回羽二重を緑色に染めたのですが、着物や和装小物ではこんな感じの緑がほとんどです。。
これは色相でいうと、このあたり。
鮮やかで少しだけくすんだ色です。これがいわゆる和っぽい色で、大概の着物や和装小物はこの色になっています。
このタイプの色は単品で見るときれいなのですが、全てをこのタイプでそろえてしまうと主張が強すぎて、逆ににごって見えてしまうことがあります。一つ一つはきれいな色なのに、着てみると調和しすぎてしまうというか。
こういう場合は軽くて鮮やかな色を少し足すだけで垢抜けた感じになります。
少しマニアックな染料の話だと、昔の着物は直接染料はスレン染料といった古い染料に加えて経年変化によって黄変が起こるので、暗くて黄色がかかった色合いになります。それを現代では「和の色」と認識しているので新しい着物も暗くて黄色がかかったものばかりになります。
ですが反応染料や酸性染料といった新しい染料を見慣れた現代人からすると『伝統的』とされている暗くて黄変した色は重苦しく見えます。
でも、鮮やかな色の小物は全然売ってない(><)
ので、染めたり縫ったりして作っています。
新しい布染めました。
— 水仙花着物 ハンドメイド中 (@suisenkakimono) 2017年10月19日
薄い色なので、きれいに写りませんね。メロン色です。 pic.twitter.com/eV3TUfNUnt