いろいろ作ってみよう・水仙花

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ミニチュアのお皿の造形方法とリアルさについて考えてみる

ミニチュアフードを作るときにお皿をどうするかというのは毎回とても考え込んでしまいます。1/12や1/6といった小さいサイズの場合、縦横のサイズに関しては単に縮小すればいいけれど、厚みまで単純に1/12や1/6にしてしまうとぺらっぺらになって逆に嘘っぽくなってしまいます。

なので1/12百人一首は本来であれば0.02mmくらいの厚さの紙で作るべきなのですけれどそれだとコピー用紙くらいの厚さになってしまいとても安っぽく見えるので、あえて縮尺を無視して1mm近い厚さの紙を使っています。

 

それで、お皿の場合ですけれど、陶器や磁器といった割れやすい素材を使うお皿や食器というのは1/1サイズであっても案外分厚くできているみたいです。飲み口のような目に見える部分は薄く仕上げてあるので一見全体的に薄くできているような錯覚を起こすのですが、底のや角の部分など強度が必要な部分では5mmから10mmくらい厚みがあるっぽい。

なので、ドールハウス用のミニチュアのお皿も全体的に薄いつくりだとなんだかちょっと軽い感じになってしまうような気がしています。

 

写真写りと精巧さを考えた場合にはプラ板をヒートプレスするのが一番いいような気がするのですが、それだと厚さが均一になってしまうばかりか底や角などの本来であれば力のかかるはずの部分が薄く引き伸ばされてしまうので、観賞するぶんにはいいのですが手に取ってみるとちょっと軽いなと思ってしまいます。

ヒートプレスはペットボトルなどプラ製の容器を複製するのには最強ですし、ものによってはガラスの表現もできるので気になる素材ではあるのですけれど、陶器や磁器の再現には向いていないかもしれません。

 

じゃあ磁器や陶器など実際のサイズの素材と同じものを使えばいいのかというと、そうすると確かに手触りは素晴らしいのですけれど今度は分厚すぎたり誤差が目立ったりします。でも陶器や磁器のミニチュアのお皿は大好きです。いつか挑戦してみたい。だけどそれは器そのものを観賞したいのでフェイクフードを盛り付けるのはちょっともったいないな、と思ってしまいます。

 

そうなるとやっぱり昔ながらの石粉粘土で型取りが一番いいのかも、というのが現状での仮設です。

でもじゃあその場合原型はどうやって作ればいいのでしょう。がんばって技術を磨くしかないのかな…

石粉粘土は細かい造形ができないのでエポキシ樹脂かなにかで作ったほうがいいでしょうか。フルスクラッチでお皿のような正確な形が作れる気がしない。

ボーンチャイナのシンプルな丸皿のような工業っぽいデザインであれば、いっそ3Dプリンタで出力してしまったほうが早いかもしれない。

 

みなさんどうしていらっしゃるのでしょう。

 

あと、フォークやナイフも悩ましいですね。プラ製であれば市販品もあるし自作もできるけど、やはり金属製にしたい。でも金属をあんなに精密に加工できる気がしない。やっぱり3Dプリンターで出力して特注で鋳造がいいのでしょうか。いくらかかるんだろう…

 

 

という、試行錯誤の道筋でした。